〈前回までのあらすじ〉
ガールズバーの体験入店に行ったはずなのに系列店のピンクサロンに連れて来られたよ!バックヤードでボーイのHさんに話を聞くよ!
以下本編。
薄暗いバックヤードで出された麦茶を飲む。このお茶に何か入ってたら終わりだし、「マジで私は何をやってんだ……」と思いつつ、もう手遅れなので微妙に変な味がする麦茶を啜りながら系列店の料金表を眺めていた。
ボーイのHさんは気さくな人で、気さくな胡散臭さを纏った人だった。愛想よく私の容姿などを褒めてくれるし、冗談もたくさん言うし、お店の女の子にも親切だが、その実女の子のことは商品くらいにしか思ってなさそうな感じがある。のらりくらりとガルバから系列店に話を移し、話だけでも〜と言いながらちゃっかり私を「まぁ体入してやってもええか」という気にさせた。これが“““夜”””の男か……強いな……麦茶ズゾゾ……
Hさんは料金表の説明を軽くしたあと、「お菓子好き?あげるよ」などと言ってファミマのフィナンシェをくれた。そして「来月から店舗が広いフロアに移動するから女の子が足りなくて困ってる」と話した。情に訴える作戦なのだろうか。
そもそもお店がDMを送ってきたのがパパ活用のツイッターアカウントなので、Hさんは私がパパ活をしていることを知っていた。そして結構パパ活の話を当たり前みたいに振ってくるのである。「どう?儲かってる?」「何人くらいと会ったの?」から始まって、「今日30分だけ体験入店してくれたら8000円稼げるし、今後パパ活でやれることも幅広がると思わない?」といったかんじに。その抵抗なくパパ活の話を振ってくるのは夜職だからなのか、はたまた距離を近く感じさせて体入へと導く会話術なのかは不明だが、何にせよすげぇなぁと思ったものである。
とはいえ流石にちんちんを舐め舐めするのは抵抗があったので、適当に躱して帰ってくるつもりだったのだ。「体入だけしていかない?」「いや、今日は帰ります……」を三往復くらいしたあたりで埒が明かないと悟ったのか、Hさんは「女の子に話聞いてみる?」という方向に舵を切った。なるほどそう来たか……と思いつつ、「じゃあ聞いてみたいです」と言うと、呼んでくるからちょっと待っててねと言ってHさんは一旦姿を消した。
そして外から女の子とHさんの話す声が漏れ聞こえた。出勤前にごめんね〜とかジュース買ってくるからさとかそんな内容だったと思う。程なくしてHさんは、ちょっとふくよかで愛想の良さそうな女の子と一緒に戻ってきた。
「この子はMちゃん。昼間の信号機ちゃんと同じ18歳だよ」
「Mです! よろしくね」
「あっ、(昼間の信号機の本名)です、よろしくお願いします」
女の子は源氏名を名乗っていたので、Hさんには「Mは偽名だよwww」とゲラゲラ笑われて、Mちゃんは「Aです」と気をつかって本名を名乗ってくれた。なんかごめんなさい。
そしてしばらく3人で話をした。「信号機ちゃんね、経験ないんだって」「えーっ、すごい、じゃあ処……!?」「そうなんです……Mちゃんは?」「ウチなんて小6の時に捨てちゃったよー、高3の男の人だったなぁ」「じゃあ百戦錬磨なんですね」「そうそう!」といった具合に。
少しするとHさんはMちゃんに渡すためのジュースを買いに出かけていったので、私はMちゃんと2人きりになった。
「ていうか同い年なんだからタメでいいよ〜。フリスク食べる?」
「ほんと? じゃあもらおうかな。……ぶっちゃけ体入の時どうだった? Mちゃんも体入したんだよね? 私今日ほんとはガルバの面接って言われてたんだけど」
「あ〜私もそうだったよ! ガルバの面接だった! でもなんかこっち連れて来られて、まぁいっかと思ってそのまま体入してラストまでいた! 6人くらい接客したわ」
「強すぎない?」
「最初はイケメンの若いお客さんつけてくれるから大丈夫だよ〜。あと親に連絡とかも絶対いかないから大丈夫。1番心配なのそこだよね?」
「う〜ん、それもあるけどフェラが抵抗あって」
「それも大丈夫! 嫌なことはお客さんに言えばさせないでくれるよ! ウチもDキスしたくないからDキスなしでって言ってる!」
「ほんと?」
そんな話をしているうちに、Hさんが帰ってきた。
「どう? 体入できそう?……あっ、Mちゃんこれジュースね」
「わーい」
「やらない? 社会勉強だと思ってさ」
「う〜ん(かれこれ30分くらい玉虫色の返事をしている)」
するとMちゃんが、私の手を握って
「一緒にやろ?」
と言った。
んんっ……可愛い…………
「やります」
心に童貞を飼っているので、女の子のおててギュッには勝てなかった。完。
「じゃあ着替えよっか」
と連れて行かれた先は更衣室で、安っぽい色合いのペラペラコスプレセーラー服が置いてあった。前にチャックがついていて、とにかく脱がせやすさ特化型、というかんじがする。Mちゃんに着方を教えてもらい、私はペラペラのセーラー服に着替えた。ロングスカート信者の私は高校の制服が人生で履く最も短いスカートになるだろうと思っていたのだが、まさかこんなところでスカートの短さ記録を更新することになるとは思わなかった。パンツは見えないが、本当にパンツが見えないだけの布、というかんじである。
ということで次回、「人間嫌いのパパ活日記-ガルバ体験入店に行ったはずだった(3)」ちんちんしばき編!デュエルスタンバイッ!!
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